結構私の考えに近い。私は非武装中立論だが、中間的にこういう状態が必要になると思うので、9条維持、武装中立論は支持できる。 その考え方から「誇りを持って戦争から逃げろ」(中山 治著・ちくま新書)というのは、なかなか現実的で、プラグマティックで、リアルで、いい本だと思った。「平和~~」という本ももちろん価値があるが、ちょっと視点が違う本もおもしろい。ちょっとその中からいくつか気になった記述を(いつもどおり、私流に相当フェイクしている)。 ◆ もし9条を改正して軍隊を持ったら? 軍は民間の論理とは別に軍部の論理でうごきだす。どのように領土を奪還するか、防衛線を拡大し、先制攻撃能力をどのように高めるかを軍事的な側面からいつも考える、そういうものだと著者は言う。確かにキューバ危機を扱った「13days」を観れば、軍の論理が一国の政策決定にどうかかわってくるかわかる。 軍事的な側面だけを考えれば先制攻