親知らずや歯科矯正の治療のため、健康な歯を抜く予定のある人は、抜いた歯をティースバンク(歯の銀行)に預けるという方法もあることを知っておこう。 ティースバンクとは、何らかの理由で抜かれる健康な歯を、自分のために冷凍保存しておくシステム。保存しておいた歯は将来、虫歯や事故などで歯を失うことになったときに、解凍して再利用することができるというのだ。 実はこのシステム、2004年4月1日に、世界でも初めて広島大学で事業化された。ティースバンク事業を運営するのは、同大学発のベンチャー企業、スリーブラケッツだ。 ティースバンクによる歯の再利用の仕組みは次の通り。 まず、親知らずや矯正治療で抜いた歯をティースバンクに預けると、磁場を使ったプログラムフリーザーで歯を凍結、次いでマイナス150度で長期にわたって保存される。預けられた歯は将来、虫歯などで歯を失ってしまったときに解凍され、従来のインプ