桜島の重力異常について 産業技術総合研究所 京都大学防災研究所 駒澤 正夫 圭吾 純平 鐵朗 中村佳重郎・山本 井口 市川 山崎 正人・赤松 信夫・高山 友也 1. 重力調査結果と編集 鹿児島県桜島火山で 2007 年 9 月に重力調査を行った。調査には,ラコスト重力計 3 台を使用 した。標高値と位置については,DGPS によるため精度に問題はないものである。今回の測定以 前の 397 点(既存点)1),2)については,主として山麓の車道沿いで測定を行っているが,2007 年 の調査は山体中心域の 169 点の測定を徒歩にて実施した。既存の独立標高点の測点は測位精 度の問題があるため取捨選択している。新規測点は,北岳周辺,鍋山-南岳周辺,引ノ平周辺の 桜島火山の中核をなすところと島嶼に当たる。新旧併せて約 566 点のデータを編集した。測定図 を図 1 に示す。 2. 表層