民家の壁に使われた漆喰 漆喰(しっくい、石灰、英: Plaster)とは、水酸化カルシウム(消石灰[1])を主成分とする建築材料[2]。住宅様式や気候風土などに合わせて世界各地で組成が異なっており独自の発展がみられる建築材料である[2]。 漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムを主成分としており、もとは「石灰」と表記されていたものであり、漆喰の字は当て字が定着したものである。 西洋では漆喰は消石灰と砂を水を加えながら混ぜて練り上げたものである[2]。 建築材料としては、神話の時代から接着剤として知られており、バベルの塔に関する記述に「しっくいの代わりにアスファルトを得た」という記述が残っている[3]。消石灰を主成分とする建築材料は古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマのいずれの遺跡にもみられ紀元前から用いられていた[2]。 日本の漆喰は消石灰を主成分に、骨材、すさ(麻)、海藻のりなど