反芻動物で生活リズムは安定しないとも言われるが、日出及び日没前後の時間帯が活発になるという報告が多く[10][11][12]、いわゆる薄明薄暮性(英:crepuscular)だとみられている。無人島での実験では狩猟圧が高くなると生活リズムを夜行性に変えることが示唆されている[13]。 食性は植物質の強い雑食性である。クマやサルと違って木に登ることはないために、地上及付近のものを食べている。地域によって食物は若干異なり、落葉広葉樹林に生息する個体群はイネ科の草本、ササ類の葉、木の葉、堅果、樹皮などを食べ、常緑広葉樹林に生息する個体は周年木の葉を食べる[6]。雪が深いと地上のものではなく樹皮などを食べており[14]、無積雪期でも下層植生に乏しい場合には枯葉やササの茎などの栄養的には魅力のないものを食べているという[15][16] 。同様の事例はシカが嫌う植物でも観察されている。草食動物であるシ