(CNN) 遺体保存技術(プラスティネーション)を利用して製作した人体標本200体の展示会が7日、ドイツの首都ベルリンで始まった。胎児から高齢者までヒトの一生を表現した内容で、中には性行為中の男女の標本もあり、物議をかもしている。 ベルリン市の文化当局者がCNNに対して語ったところによると、報道機関には展示会に関する苦情が多数寄せられているものの、同市当局への苦情は一件もない。悪趣味であるものの違法ではないため、当局が何らかの手を打つ余地は小さいという。 人体標本は「ドイツ版死の医師」の異名を取る解剖学者グンター・フォン・ハーゲンス氏が企画した。同氏は自身のウェブサイトで、展示会の目的と目標を「人体の解剖学的構造と機能を明らかにし、独自のレッスンで人体の複雑性や構造、健康的生活の重要性を教示する」と説明している。標本に加工された人体は、生前の本人に十分説明し、同意を得て調達しているという。