新潟県上越市で、老朽化した市立直江津図書館を平成22年秋にJR直江津駅前のホテルの一部に移設する計画が、波紋を広げている。公共の施設を民間施設に併設し、利用者の増加と市街地の活性化につなげようという一石二鳥の手法だが、市民からは「傾いたホテルの経営を助けるだけ」などと批判も続出、議会でも大もめにもめた。本当に利用しやすい市民本位の図書館に生まれ変われるのか、具体的な整備計画が注目される。(原圭介) 計画では、同市西本町にある市立直江津図書館(昭和35年建設)と併設の社会教育館(同42年建設)を1キロ弱離れたJR直江津駅前のホテルセンチュリーイカヤの1〜3階部分に移転する。老朽化に加えて約1230平方メートルと手狭な床面積を移転で約4250平方メートルに拡大できるのもメリットだ。 いまの計画では、1階と2階の一部に「にぎわい交流機能」、2階の一部と3階に「図書館機能」を持たせる。とくに「にぎ