2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会開幕(6月11日)が、あと3週間あまりに迫った。 しかし今のところ日本では、盛り上がりがほとんど感じられない。代表メンバーが発表された10日には放送各局が大々的に取り上げ、サッカー解説者がメンバー構成の論評や展望を語ったが、世間は「笛吹けども踊らず」といった反応。選考メンバーに対する賛同や批判が沸き上がることもなく、冷めた状態のままである。 日本代表がW杯に出場するのは4大会連続4回目だが、過去3回はこんな空気ではなかった。初出場の98年フランス大会の時は多くの人が開幕を指折り数え、日本選手がW杯本大会のピッチに立つ姿を見ただけで感激したものだ。02年日韓共催大会も、06年ドイツ大会も開幕が近づくに従って人々のボルテージは上がっていった。それに比べると今回は信じられないほど静かだ。 もっともサッカーファンは、W杯をとても楽しみにしている。だが、そ