覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反の罪に問われた男性(46)を無罪とした名古屋地裁判決について、名古屋地検は2日、控訴を断念し無罪が確定した。地裁は「警察官が覚醒剤を混入した疑いを排除できない」と認定していた。 地検は「判決内容を精査し、控訴審において新たな立証は困難だと考えた」とするコメントを出した。愛知県警は、薬物の保管状況や取り調べに立ち会った別の警察官への聞き取り結果として「覚醒剤を混入した事実はない」との見解を示した。 地裁は3月19日の判決で、男性が採尿前に警察官からコップに入ったお茶や水を提供され、この中に覚醒剤が入っていた可能性があると認定した。