ラーメンチェーンAFURIによる商標権の争いが依然として話題になっています。既に解説記事を書いていますが、記事公開後にも様々な情報、特に、AFURIのプレスリリースでいくつか新情報が出てきていますので追加で解説します。なお、本記事では法的論点のみを論じ、このような知財関連の抗争があった場合の広報的考慮については別記事で解説することにします。 「商品全廃棄」の要求について この事件の報道があった際に、吉川醸造の雨降(AFURI)の販売差し止めに加えて在庫の廃棄が要求されたことが大きく報道されました(記事のタイトル部分にわざわざカッコ付で”要求は「商品の全廃棄」”と書かれたりしました)。記者さんには法外な要求という認識があったのかもしれませんが、一般に商標権侵害訴訟において在庫の廃棄が請求されるのは普通です。商標法に以下の規定があります。 第三十六条 商標権者又は専用使用権者は、自己の商標権又
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