これはいつかは書きたいと思っていてなかなか書けずにいたことだ。もしかするとこの文章によって少なくない人たちが僕の芝居を観に来るのをやめてしまうかもしれない、と思って何度も僕がこの文章を書く手は止まってきた。演劇人にとってそもそも観客席に座ってさえもらえない、ということはかなり恐ろしい。誰かがチケットを買って自分たちの芝居を観に来てくれるからこそ僕たちは演劇を行うことができるわけであり、それが絶たれることは演劇人にとって恐怖だ。 と、あんまり大げさな書き方をしてもいけないだろう。僕がここで書きたいのはそんなに過激なことではないはずだ。少なくとも僕はそう思っている。ただ、一言だけ念を押して強く確認しておきたいのは、他のどの劇団でもそうであるように、アマヤドリにおいても僕の思想信条と劇団員および公演に関わるすべての方々の思想信条にはまったく関係がないということだ。つまり、以下の文章はアマヤドリと