まず最初に断言する。彼らが救われる事は100%ない。少なくとも政治的に正しく誰もが納得する方法で救われることは絶対ない。 「弱者男性」という言葉の語源について軽く触れると、その前進は一柳良悟氏が提唱した「キモくて金のないオッサン」という概念だろう。一柳良悟氏は「障害グレーゾーンにありながらグレゾーン故に公的支援を得られずキモイ故に私的支援も得られず金がなく貧窮している中年男性」と言った意味合いで使用した。これが後に「男性は男性というだけで公私において支援を得にくい」「同情や共感されやすさには男女で格差がある」「男性は如何なる時も強者としてみなされる」等の問題も掘り起こされ、「弱者男性」という概念に至った…というのがコノ議論を追っていた自分の雑感である。謂わば弱者男性とは「不可視化される男性困窮問題」の擬人化だ。 こうした言葉が浸透し頻繁に話題にあがるようになったのは良い事のように思われるが