俺は未来のNTTを退職してこの時代にやってきた。 俺はある時代でNTTに就職してソフトウェアエンジニアとして仕事をしていた。 新人の頃とある先輩が退職した。俺は何でこんな良い企業辞めるのかって聞いた。 「NTTはな、俺みたいなやつらからTNTって呼ばれているんだよ。それが原因だ」 その時は全然意味がわからなかった。 その後とあるAIを作るプロジェクトに参画した。 端的に言えば「強いAI」を作る作業だった。 最初は全くわからなかったが、プロジェクトの山場に入り 各地域に散らばって開発していた成果物を結合する時にようやく全貌が理解できた。 その時になってようやくかつて先輩が言っていたNTTはTNTの意味がわかった。 わかった時にはもう遅かったが。 だがそれでも俺は止めないとイケないって思ったんだ。 それから紆余曲折を経てこの時代に来ている。 俺の時代では「強いAI」の完成の前にタイムマシンが存