以前Netbookの話を取り上げたが、元々私が個人的に注目していたのは、Netbookそのものの可否よりもNetbookがGNU/Linuxデスクトップのコンシューマ市場へ本格的に進出する起爆剤になるかどうかであった。現状のNetbookの貧弱な処理能力ではWindows Vistaは重いし、かといってXPはもう古い。そこでGNU/Linuxの出番ということになる。 しかし、ちょっと前のLaptop Magazineの記事によると、やや失望させられる結果が出てきているようだ。有力なNetbookブランドの一つMSI Windでは、LinuxモデルはWindows XPの4倍返品率が高いと言うのである。 まあ、4倍高いと言われてもそれが80%対20%なのか0.4%対0.1%なのか分からないし、あるいはLinuxモデルのほうがXPモデルの4倍以上売上が多いのかもしれないし(これはありえないか)
「Eee PC」に代表される小型・低価格ノートパソコンは、日本発で登場すべきだった。こうしたイノベーションを生み出すのに十分な技術力を持ちながら、台湾や米国などの海外勢に先を越されるまで身動きが取れなかったことに、日本のパソコンメーカーの病巣の深さを感じる。2008年6月3日~7日に台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2008」会場で、各社が競って製品発表した最新の小型・低価格ノートに触れ、筆者が感じた印象である。 改めて書くまでもなく、日本のパソコン業界の技術者たちは、モバイルノートの開発・改良に長年、力を注ぎ続けてきた。シャープの「Mebius MURAMASA」、ソニーの「バイオノート505」、東芝の「dynabook SS」や「Libretto」、富士通の「FMV-BIBLO LOOX」、そして松下電器産業の「レッツノート」など、話題になったモバイルノートは枚
米MicrosoftがXPを延命して、Ultra Mobile PC(UMPC)やMobile Internet Device(MID)に搭載されているLinuxとの対決姿勢を強めるだろうと思っていた時には、ローエンド版デスクトップPCでLinuxは厳しい戦いを強いられるだろうと不安だった。 しかし延命されるのはXP Homeだけであり、どのシステムに搭載できてどのシステムに搭載できないかをめぐりMicrosoft自らが混乱することになると分かった今、ずいぶん気分が良くなった。XP Proだったらもっと気分をかき乱されていただろう。 XP Homeがキープされ、ホームユーザーはまあ満足でも、XP Homeは企業にとっては常に役立たずだった。原因は1つの単純な事実に尽きる。XP Proは会社のネットワークで使えるが、XP Homeは使えないのだ。 筆者の同僚ジョー・ウィルコックスはMicro
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