前回は、コピーアンドペーストというエディタにおけるごく基本的な操作を通して、リージョンの概念と基本操作を説明しました。今回は、前回あまり説明しなかったリージョン選択を、具体的に実用できるものとして取り上げたいと思います。 (Emacsにおける)リージョン選択という操作では、前回説明したC-SPCでマークを設置してカーソルを移動することによりリージョン選択を行う方法は、ある意味では最後の手段です。Emacsを利用する理由は人によって様々だと思いますが、Emacs使用者としておそらく追求すべきことは、タイプ量を減らすことです。それを考えると、例えばALongLongWordという単語をコピーするためにC-SPC C-f C-f C-f ...とカーソル移動を何度も行うのはEmacs使用者として怠惰であると言えます。この場合だと、前方に単語移動するM-f (forward-word)を使ってC-