ネット言論は中国の世論を形成する、と言っても過言ではない。特に最近ではネット言論の力が社会問題を解決したり、政府の政策を動かすまでに至るケースが目立つようになった――。 といったら、驚かれるだろうか。言論活動が制限されている中国では、ネットももちろん検閲の対象である。そのような状況の中で政府の意図に抗するような世論形成が、いかにネットとはいえできるものなのか。編集者にこの企画を持ちかけたときに、まず疑問を持たれたのがこの点だった。 しかし、答は限定付きながらYesなのである。背景にはまず、ネット人口の膨大さがある。 中国のネット人口が2008年7月24日時点の統計で2億5300万人に達したことは前回述べたが、中国の全人口13億人のうち56%の7億2800万人は農村人口である。2億5300万人というのは、都市におけるネット普及率の大きさを見せつけられる数値だ。彼らは経済力もあり、社会の中での
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