気が付いたら知らない部屋の布団の中に居た。見知らぬパジャマを着ていた。 頭がガンガンしていた。二日酔いだった。枕元にはタオルと洗面器。 記憶を辿ると職場の忘年会、大卒新人だった俺はかなり飲まされていた。 途中から自棄になり自分から浴びるように飲んだ筈、その後が不明。 静かに戸が開き、見知らぬ女が入ってきた。 よく言えば端正で清楚な容姿、悪く言えば特徴のない地味女、それが嫁だった。 厚手のトレーナーにジーパン、上からエプロンを着ていた。 嫁「あ、ごめんなさい、起こしちゃいました?」 何となく自信なさ気の声色、不安そうな笑顔。 誰だ、この女は?状況からすればこの女の部屋に転がり込んだのだろう。 俺は昨夜この女に何をしたんだ?俺の趣味じゃないだろ? 誤魔化して逃げた方がよくねぇ?待て、やったのならもう一度やろうぜ? 脳内会議が紛糾した。 嫁「朝食、作りましたけれど?…まだ気持ち悪いですか?」 俺