「僕、インドア派ですけど大丈夫ですか?」「あ、何なら手とかもっと動かしましょうか?」。 小さめの声で語りながら、安田はどこか控えめにレンズと対峙していた。フォトグラファーから笑顔をくださいとリクエストされると「あははは」と大笑いをしてみせるも、どこかぎこちない。 番組などで見せる破天荒な一面がある半面、気遣い屋さん。そして何より、驚くほどシャイなのだ。ファッションも無頓着でして、と恐縮をしつつ……。 「普段は上下シャカシャカのスポーツウェアで、足元は季節によって雪駄とスニーカーを履き分けています。 現場に入って衣装を着させてもらい、終われば脱いで帰るだけなので、とにかく楽な格好が癖になってしまって……。 ただ、近所にある行きつけのバーに行くときは、Tシャツにデニムというスタイルが多いんです。特にTシャツはザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズなどミュージシャンのものを好んで着ています」