セキュリティ・キャンプでの実習風景。大学生と互角の知識を持った中高生の参加者も多く、早期のモラル教育が急務となっている ソニーや任天堂など大手企業へのサイバー攻撃や、ハッカー集団「アノニマス」の存在が話題になった昨年。このような情勢を踏まえ、中国やアメリカでは国をあげて「サイバー戦士」養成を強化する方針だという。日本でも経済産業省と情報処理推進機構を中心に、サイバー攻撃から“守る側”の人材育成に取り組んできたが、このたび民間企業のバックアップを強化。さらに高い技術者の輩出を目指すとのこと。しかし、サイバー戦士の養成とは実際どのように行うのだろう。2004年から「セキュリティ・キャンプ」という合宿形式の研修を行ってきた情報処理推進機構に具体的な実習内容を聞いた。 「セキュリティ・キャンプでは、ウイルスの種類や脆弱性の事例、攻撃方法などに関する学習はもちろん、架空のシステムやサイトから脆弱な