古民家を再生し、民宿や料亭、デイサービスの拠点として活用。一人の女性が始めた取り組みは、多くの協力者を得て、地域に拡大。地域産品の開発にもつながり、東京の百貨店への販路開拓に成功している。 古民家をリノベーションし、1日1組限定の料亭として活用 築50年を超える古民家の存続、再生事業に取り組む一般社団法人「おんなたちの古民家」は、過疎化、高齢化が進む典型的な中山間地域である山口市阿東に拠点を置き、地域の活性化にも力を注ぐ。東京・日本橋の高島屋本店で今年2月から販売が始まった桐箱入りの「田楽米」は、同法人によるプロデュースで誕生。国内の名だたる産地の米と肩を並べる商品として、“阿東米”のブランディングに成功した。 古民家再生と米づくりの関係とは?「おんなたちの古民家」の代表理事・松浦奈津子氏の挑戦をたどる。 「やるなら一番に」と設立を決意 松浦氏は1981年、山口県錦町(現岩国市)生まれ。豊