電子ペーパーはもう終わった――そんな声が少し前にはささやかれていたが、技術革新が進み、息を吹き返しつつある。ここでは、2013年時点の電子ペーパーを概観してみよう。 9月4日、E InkはCartaと呼ぶディスプレイ技術を発表した。E Ink Cartaディスプレイは新配合、新技術ベースの電子インクを採用し、前世代のE Inkディスプレイに対してコントラスト比で50%、反射率で20%アップしており、いちじるしく向上した読書体験を提供する。 Cartaディスプレイは双安定電子ペーパー技術を利用しており、従来のE Inkディスプレイと同じく消費電力は極端に少ないが、過去最高のコントラスト比を誇る。新型KIndle PaperwhiteはCartaを採用しているが、電子読書業界にとってPearl、Mobius、Cartaが意味するものとは何だろうか。 これから、あまりなじみのない用語が幾つか登場