ゴールボール女子(視覚障害)1次リーグC組で、2連覇を狙う日本に難敵が立ちはだかった。ブラジル特有の熱狂的な応援だ。 ボールの中にある鈴の音や転がる音などを頼りに軌道を読む選手たちにとって雑音は厳禁。だが、9日は地元ブラジル戦とあって声援はヒートアップ。競技中は静かにする決まりだが、はじいたボールの音が聞こえなくなることもあった。 日本は2―1で今大会初勝利を挙げたが、市川喬一ヘッドコーチは「こんな騒がしいのは初めて。相手にとっても不利だと思うのですが……」。試合前には観客席で小競り合いがあり、開始が約15分遅れた。主将の浦田理恵は「気持ちを切らさず待つことはできた」と話した。(向井宏樹)