JR九州が株式上場への準備を進めるなか、残されたのは、JR北海道とJR四国の二社となりました。JR三島会社も、JR二島会社になったわけですが、さて、この二社の自立経営の確立は可能なのか。そもそも、自立経営とは、どういう意味なのか。 公的支援なくしては成り立たない二社 JR北海道とJR四国については、当事者および政府の明確な現状認識として、公的な支援なしには経営が成り立たないということがあります。 自立経営という意味は、公的な支援を完全に打ち切っても経営が成り立つ状態を実現することですが、しかし、それは、もしかすると、不可能を強いることなのかもしれません。かといって、その究極の目標を最初から放棄することもできないのです。 そこで、政府としては、公的支援の期限を切って、その期日までに達成すべき課題を織り込んだ経営自立計画を策定させ、その完遂を目指させる、それしか方法がないわけです。その期限の到