「救出活動は、いま現在も続いています」と言ったところ、おかしいと指摘されました。 「現在」ということを強調(あるいはほかの時点と対比)する表現としては、認められる範囲内のことばではないでしょうか。おかしいと指摘されたのは、「いま」と「現在」というほとんど同じ意味のことばが重複して使われているからでしょう。ただし「重複表現」だからといってすべていけない、ということにはならないと思います。 まず、重複表現には「おかしい」と感じられやすいものと、そうでないものとがあります。ただし1982年に文研でおこなったさまざまな重複表現に関するアンケートでは、おかしいものからそうでないものまで、なだらかに連なっているような結果が出ました。つまり、おかしいかどうかをはっきりと区分けできる性質のものではないようです。 「頭痛が痛い・馬から落馬・食事を食べる・日本に来日する」などは、おかしな重複表現の例としてよく