基本的な診察手技の将来について: 北品川藤クリニック院長のブログこんにちは。 六号通り診療所の石原です。 朝から健診結果の整理などして、 それから今PCに向かっています。 先日、 ちょっと慄然とするような話を聞きました。 ある有名大学の医学部で、 研修医の指導を行なっている教官の話では、 最近は血圧を測ることの出来ない研修医が沢山いて、 研修医同士で血圧を測り合う授業においては、 測れない研修医は、 測定値を聞かれると、 示し合わせていつも「上が120で下が80です」 と答えるのだそうです。 水銀血圧計等での血圧測定は、 聴診器でコロトコフ音と呼ばれる、 血管から聞こえる音を、 聴診器で聴きながら測定するのですが、 研修医の中には、 その音がどういうものなのかを理解していなくて、 聞こえているふりをして誤魔化し、 何か聞かれたら、 「120の80です」 と答えることを皆で相談して決めていたのです。 これは結構巧妙な作戦で、 上が120で下が80という血
