トヨタ自動車が8日発表した平成27年3月期の連結決算は、最終利益が前期比19.2%増の2兆1733億円となった。同社として過去最高であり、日本の企業全体で見ても初の2兆円突破となる。 売上高は6.0%増の27兆2345億円、営業利益は20%増の2兆7505億円だった。ともに過去最高。 トヨタの最終利益は24年3月期に30%減の2835億円になって以降、3期続けて大幅増益となった。25年3月期は3.4倍の9621億円、26年3月期は89.5%増の1兆8231億円と一気に2兆円に迫った。 プリウス、アクアの両ハイブリッド車を筆頭に、多くの車種でヒットを連発。利益が膨らんでもコスト削減を続け、円安差益も加わった。 トヨタは27年3月期は当初、調整期間と見ており、最終利益の期初予想は1兆7800億円と2.4%の減益決算を見込んでいた。しかし業績好調が続いたことを受けて、期中に2兆円兆の予想