2014年07月17日06:00 カテゴリイスラム スン二派から「イスラム帝国」批判 イラクとシリアの一部を占領する「イラクとシリアのイスラム国家」(ISIS)の指導者アブ―バクル・アルバグダーディは6月末、「イスラム帝国」建設を表明、自らをカリフと呼び、世界のイスラム教徒に「自分をイスラム帝国の指導者として受け入れ、その教えに従うように」と呼びかけたばかりだ。「カリフ」とは、イスラム教創設者ムハンマドの死後(632年)、その予言者の代理人(後継者)を称する名称だ。 ところで、バチカン放送によると、ISISのイラクとシリアに渡る「イスラム帝国」宣言は中東アラブのイスラム教徒から反発され、歓迎されていない。イスラム教指導者たちからは、「ISISはテログループだ。彼らはイラクやシリアで少数派のキリスト信者たちを虐殺している。世界のイスラム教徒はそのような蛮行を許さないし、その指導者をカリフとし