女性として1つのことに向かい続ける難しさ 将棋はどんなに上手く指して優勢を築いても、たった1度のミスでボロボロに負けてしまう事も少なくない。0か100のゲームで、戦いの要素は強い。私個人が娘たちを通じて接する限られた子どもを見た中での見解だが、幼少期から遊びの興味の方向は男女でかなり違う。環境や個性によって変わるのは重々承知した上で、平均的に見ると戦いごっこが好きなのは男の子の方が多いと感じる。 長女と将棋で遊んだ時のピラミッド_上田初美 一方私は、別の意味で女性として1つのことに向かい続ける難しさを感じている。 小学生の頃は男女共に伸びる子は同じような曲線で棋力が伸びていき、中学生になったあたりから少しずつ差が出てくる印象が強い。将棋は頭を使う競技なので真っ先に男女の脳の違いに考えが及ぶ。しかしより顕著に差を見出すのであれば生理の有無、男性と女性の差の根本の方が大きいのではないかと思う。