愛車で通行中に洪水に見舞われて車ごと流される、あるいは車外に出たところで流されるという事故がまだ記憶に新しいかと思います。今年は、8月下旬に九州北部を襲った豪雨、日本列島に接近あるいは上陸した台風、そして10月下旬に関東から東北を襲った豪雨で、車内からの逃げ遅れが原因で命を落とした方が数多くおりました。愛車は、避難所にはなり得ないという現実を改めて目の当たりにしました。 多くの車両が水に浸かった 一説によると、台風19号により水害を受けた車両は、約10万台とも言われています。そのうちの多数は、長時間駐車していた車両だったかもしれません。しかしながら、もしすべての車両にて人が乗車中で、しかも車内に居残ることにこだわったとすれば、10万人規模で犠牲者が出たかもしれません。これはクルマ社会を象徴する、命に直結する潜在的な溺水リスク要因であると言えます。 ただ、そこまで被害が拡大しなかったのは、次