2010年03月08日22:30 カテゴリ書評/画評/品評Culture 天声を克えた人語 - 書評 - 日本語は亡びない 筑摩書房松本様より献本御礼 日本語は亡びない 金谷武洋 本書に至るまで過去834点あったちくま新書の中で、最も感動した一点。 ここに、「日本語が亡びるとき」は完美に論破された。 本書が感動的なのは、2009年度小林秀雄賞を受賞した憂国の書を論破したという結果ではない。本書の感動は、その過程にあるのだから。結果は引用できても、過程は引用できない。全世界1億4000万の日本語話者は、それぞれの読み方で本書を味わっていただきたい。 本書「日本語は亡びない」は、「日本語が亡びるとき」が提示した懸念、あるいは仮説に対する、否定的かつ「ポジティブ」な回答である。 目次 はじめに 第一部 日本語は亡びない 第一章 水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む なぜ日本語ブームなのか/日本と