日産の元会長ゴーン氏が、保釈中に海外へ脱出した事件には本当に驚きました。メディアの報じる情報は様々であり、未だ真実はよくわかりません。ただ、プライベートジェットで日本を離れ、母国レバノンに滞在していることは事実のようです。8日にもゴーン氏が記者会見を行う、との情報もありますので、また会見内容に話題が集中するのかもしれませんが、年末年始の報道内容から、私なりの感想を少しだけ述べてみたいと思います(私個人の推測に基づく意見も含まれています)。 1 ゴーン氏の逃亡行為の「正当性」 私も日本の司法制度に関わる者として、今回のゴーン氏の海外脱出は「とんでもないこと」であり、日本の裁判制度を無視した(侮辱した)事件として到底認容できるものではありません。もし、今後の保釈制度の運用になんらかの影響を及ぼすとすれば激しい憤りを感じます。誰の責任かは別として、脱出ルートは可能な限り解明すべきです。 ただ、こ
![日産元会長ゴーン氏の海外脱出事件-「日本の常識」と「海外の常識」 - ビジネス法務の部屋](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2212897c84ae2bff9899529f4bc70446fd5ca035/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fyamaguchi-law-office.way-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)