大阪市立大学と北海道大学の共同研究チームが、捕えた獲物を木々の枝先などに突き刺すモズの行動「はやにえ」の機能を解明したと発表しました。 モズ(画像は写真ACから) 研究を行ったのは大阪市立大学大学院理学研究科の西田有佑特任講師と北海道大学大学院理学研究院の高木昌興教授。これまで謎だったモズのはやにえの機能を、野外観察と操作実験を通して明らかにしました。 モズのオス モズが作ったバッタのはやにえ はやにえの機能の仮説で有力だったのは、餌の少ない冬に向けて食糧を備えておき、飢餓を回避する「冬の保存食説」。大阪府の里山で行った調査では、次の2点が明らかになりました。 モズのオスは非繁殖期にのみはやにえを生産し、そのほとんどを繁殖期が始まるまでに食べ尽くす はやにえの消費数は気温が低くなるにつれて増え、一年で最も寒い1月にピークに達する はやにえの消費 はやにえを食べるモズ しかし、ここで1つの疑