2014年の同人誌即売会「文学フリマ」で異例の大行列を生み、即完売した伝説の名作『夫のちんぽが入らない』が2017年1月に書籍として発売されることが決定した。とんでもないタイトルの新刊が出版されたことに驚きの声が上がるとともに、「文学フリマで手に入らなかった伝説の作品じゃないか!(涙)」と手に入らなかった人達から狂喜の声が上がった。 著者はブログ「塩で揉む」が人気の「こだま」。“救いようのない実話”を描きながらも、客観的かつユーモアあふれる筆致が多くのファンを生み出している。特に2014年の文学フリマで販売した『なし水』に収録されていた『夫のちんぽが入らない』で一挙に注目を浴びることに。 同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(こだま)。初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きる。彼の性器が全く入らなかったのだ。その後も2人は“入らない”まま精神的な結びつきを強くして