昨年12月に発生した米カリフォルニア州サンバーナディーノの銃乱射事件でサイード・ファルーク容疑者の使用していたiPhoneのデータ復元について、Appleは1月上旬からFBIに協力していたそうだ。しかし、このiPhoneで使われていたApple IDのパスワードを当局が変更したため、アクセス手段が失われたという(Ars Technicaの記事、 BuzzFeed Newsの記事、 9to5Macの記事)。 Appleでは政府が必要とするデータをバックドアなしに取得する方法として、4つの方法を提案していた。その1つはiPhoneを既知のWi-Fiネットワークに接続し、iCloudへの自動バックアップを実行させる方法だったという。iCloudに保存されたデータは令状があれば提出できる。 ファルーク容疑者はiCloudへのバックアップを事件のおよそ6週間前から実行しておらず、実際に自動バックアッ