東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の制作・演出チームで「ショーディレクター」を務める小林賢太郎氏(48)の解任を発表した。過去にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を題材にしたコントをしていたことが分かり、米ユダヤ系団体が抗議するなど批判の対象になっていた。 組織委は、開会式の内容を精査した結果「小林氏が1人で演出を手掛けた個別の部分はなかったことを確認した」として、23日午後8時から国立競技場で行われる五輪開会式を予定通り実施する方向で準備を進めると発表した。 組織委の橋本聖子会長は22日の記者会見で「開会式が目前に迫る中、多くの関係者にご迷惑をかけ、深くおわびする」と謝罪。式典に携わる関係者の過去の言動について、事前の調査が不十分だったと認め「責任を痛感している」と語った。辞任は否定した。