今季J2に初昇格したカマタマーレ讃岐が7日、J3長野との入れ替え戦第2戦に勝利し、残留切符をつかんだ。チームは開幕7連敗のどん底から、終盤には上位チームに対等に戦えるまでに成長。9カ月に及ぶ苦闘を振り返るとともに、飛躍が期待される来季に向け、試合運営や経営面での課題を探った。 「『こんなにも勝てないのか』と…。正直、開幕前は最下位になる覚悟はしていたが、やはり甘くはなかった。下から2番目の21位は妥当じゃないかな」 11月23日のリーグ最終節で千葉に敗れた試合後。チーム最年長のFW木島良輔のコメントが、J2初挑戦の厳しい戦いを象徴していた。 ■開幕7連敗 苦しみの幕開けは3月2日、岐阜とのリーグ開幕戦。カマタマーレの先発には半数以上がJ未経験者の顔が並んだ。経験者も栃木から今季加わったMF高木和正を除いてJの舞台から遠ざかっており、3失点を喫しての敗戦は、経験と力の差がそのまま結果に表れる