5月、米ネバダ州ミンデンにてテスト飛行を終えた「エアバス・パーラン2号」。果たして同機は、宇宙の入り口まで飛ぶことができるのだろうか?(PHOTOGRAPH BY TIMOTHY A. CLARY, AFP/GETTY) 南米アルゼンチンのパタゴニア地方は、地球上で最強クラスの風が吹く場所だ。あまりの強さに、木が横向きに伸びたり、航空機が操縦不能になることもある。 しかし、グライダーによる高高度到達計画「パーラン・プロジェクト」のパイロットや科学者にとって、風は強いほど、ありがたい。なぜなら、強風はアンデス山脈上空で成層圏山岳波と呼ばれる大気条件が形成されるサインだからだ。2016年8月、彼らはアルゼンチンのエルカラファテで前人未到の飛行プロジェクトに向けた準備を進めてきた。 チームは、300万ドルの実験用グライダーを、8月末までに飛ばしたいと考えている。グライダーは先日、コンテナ船で米国
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