外国で暮らした子ども時代 父が外交官だったため、子どものころはいろいろな国で暮らしました。3歳でフィリピンに住んだときはタガログ語訛りの英語を話し、5歳でスイスに移り住んだときはフランス語を話しました。そして中学1年で英国に行き、約3年間暮らしました。日本に戻ったのは高校に入学するときで、それからは日本で暮らしています。 文化の異なる国々で暮らしたことで、新たな文化に触れる際には先入観を捨てることを、自然と身に付けられました。先入観を捨ててマナー違反をしないようにすれば、新しい文化コミュニティーにもすんなり入っていける。とはいえ、これは適度な距離をとることにもなるので、どっぷりとその文化に浸かることができないという欠点にもなります。 新たなコミュニティーにすぐ溶け込めるという特技は、就職してからも役立ちました。米国へ留学したときもほとんど苦労はありませんでしたし、大企業から飛び出しベンチャ