大きな誤解私は2013年、「同性カップルも里親に」と掲げ、レインボーフォスターケアを立ち上げました。 そのとき、一番多かった反応は、「法律を変えなきゃ無理だよ」「どうせ法改正をするなら、同性婚の実現をめざす方がいい」というものでした。 LGBTが里親として子育てをすることに、おおむね賛成という人たちですら、そうした認識でした。 これは大きな誤解でした。 実は、もともと法律上は、同性カップルも里親になれるんです。 過去に児童虐待をした人はダメとか、養育についての熱意がないとダメといった法令はあります。でも、同性カップルがダメとはどこにも書いていないんですね。 だから私としては、LGBTの里親認定は、現場の意識さえ変われば、すぐにでも実現できると考えました。 あまり知られていなかった「里親」制度でも、「法改正が必要」という誤解をとくのは、簡単なことではありませんでした。 いくら「法律上は大丈夫