仙谷由人国家戦略担当相は11日、地元の徳島市での街頭演説で、6月中に導入される高速道路の新料金体系で本州四国連絡高速の料金が値上げされることについて「四国に来ていただく人がどんどん減る政策を絶対に許さない」と批判。前原誠司国土交通相に対しても「最も親しい同志であろうとも、許してはならない」と述べた。 本四高速の新料金は、普通車の上限がこれまでの倍近い3千円になる。競合するフェリー業界に配慮したためだが、仙谷氏は「四国の人が納得できる料金体系に変えさせる」と強調。前原氏に直談判する考えを示した。 仙谷氏と前原氏は、ともに民主党の小沢一郎幹事長と距離を置く党内の「七奉行」のメンバー。あえて批判したのは、苦戦が予想される参院選を控え、地元に配慮を示したようだ。