経済産業省原子力安全・保安院が原子力関連のシンポジウムで電力会社に「やらせ質問」などを要請していた問題で、同省の第三者調査委員会は30日、新たに判明した計4件を含め、国主催のシンポジウムなど計7件で、国によるやらせ質問や動員の要請があったとする最終報告書を公表した。 一方、九州電力の「やらせメール問題」を受けて設置された第三者委員会も同日、最終報告書を公表。2005年の玄海原発のプルサーマル計画を巡る佐賀県主催の公開討論会でも、県側の意向を受け、九電がやらせを行っていたと認定した。 これまでの調査では九州電力玄海、四国電力伊方、中部電力浜岡の3原発のシンポジウムで、保安院側が電力会社に賛成意見の表明を求めるなどしていたことが明らかになっている。