白鷗大学教育学部の山野井貴浩准教授らの研究グループが遺伝学上の「優性」「劣性」という言葉について、理科の遺伝学習を終えた中学生に聞いたところ、約90%が誤って理解していることが分かった。日本遺伝学会は「優性」「劣性」の語を「顕性」「潜性」に改めることを提案しているが、研究グループは誤解がさらに広がる可能性もあるとみている。 その結果、約90%の生徒が誤った解釈をしていたほか、「優性劣性は生存の有利、不利に関係する」より「集団内の頻度が高い方が優性である」という誤認識の方が強く浸透している可能性があることが分かった。 研究グループは日本遺伝学会の提案に従えば「優性劣性は生存の有利、不利に関係する」という誤認識が減少する可能性があるものの、「集団内の頻度が高い方が優性である」という誤認識が逆に広まる可能性があるとみている。 論文情報:【科学教育研究】中学生は優性劣性について誤った認識をしている
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