(c) linkties Co., Ltd. Under license from Forbes.com LLC™ All rights reserved. 大型の海外M&Aを2度行い、買収後の安定化も完遂、「衰退産業の元国営企業」という印象を完全に覆したグローバル企業のJT。 成功の秘訣は、1968年策定の民営化と海外進出を含めた長期経営計画と、すべてを他人任せにせず、また年齢問わずに議論を重ねる「組織文化」だった。 ある新聞がソニーと日本たばこ産業(JT)の比較をしたのは、1999年3月のことだ。同月9日、JTは米たばこ・食品大手「RJRナビスコ」の海外たばこ事業(RJRI)を約9,400億円で買収。日本産業史に残る巨大買収劇として大きなニュースになったが、株価は前日終値比5万円安。「漂う暗雲」という見出しが躍った。 同じ日、ソニーは子会社3社の株式交換による完全子会社化を発表。株価が