こういうとき、おれは調子が悪いんじゃないか。 きょうの note はなにを書こうかな、とキーボードに置いた指を眺めていたとき、ふとそう思った。書くことが浮かばないなあ、と中空を見上げてぼくは、「最近の○○な風潮、どうも間違ってると思うんだよね」的な話を書こうかな、と思いついた。○○についてだったらいくらでも書けるし、ちゃんと書けば、まじめな提言にもなりそうだ。よーし、○○について書こう。 そうして指を動かしはじめたときにふと、これっておれの不調をあらわしてるんじゃないか、と気づいたのだ。 どういうことか。 自分になんの関係もないはずの他人に、自分にこれといった実害をもたらしているわけでもない他人のやってることに、「それはいかがなものか」とケチをつける。そのケチの論拠として、もっともらしい倫理を持ち出したり、道徳を振りかざしたり、「それによって困っている人」や「傷ついてる人」を捜してきたりし
![正論を口にするときの危うさ。|古賀史健](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c4230ddd6a9d38ab22bf5efce43e633a8b458f09/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F6516005%2Frectangle_large_81456ef44ddeeda0a4b2e500001b94ba.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)