印刷 イタリアのミラノ大聖堂の前で2日、雪かきをする男性=AP3日、フィンランドの首都ヘルシンキ近くの高速道路で多重衝突が起き、雪の中で立ち往生する車。大雪が事故や渋滞、道路閉鎖を引き起こした=AP 欧州各地が激しい寒波に見舞われている。中・東欧を中心に1月下旬から零下30度を下回る冷え込みが続き、AFP通信によると4日までに、旧ソ連のウクライナの122人を含め、ポーランドの45人など計260人を超す死者が報告された。26年ぶりの本格的な雪だというローマでは非常事態が宣言され、観光地も閉鎖された。 凍死者の多くはホームレスの人たち。ウクライナでは約1600人が低体温症や凍傷で病院に運ばれ、約2千の緊急シェルターは避難者であふれかえった。チェコやルーマニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア諸国、バルト三国などでもホームレスの凍死が相次いでいる。 寒波は市民生活も直撃している。ウクライナの首