ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)の幼虫は、釣り餌として養殖されている「ブドウムシ」に近い種類の虫で、ハチの巣に寄生し、蜜ろうを食べて成長する。研究チームは、このハチノスツヅリガの幼虫をレジ袋に入れておくと、40分から1時間程度で袋に大きな穴が開くことを確認した。 ハチノスツヅリガの幼虫がふだん食べている蜜ろうは、ポリエチレンと同様に炭素原子が長い鎖状につながった高分子であるため、蜜ろうの消化機構がポリエチレンにも作用していると考えられるという。 実験では、ハチノスツヅリガの幼虫をポリエチレン上に1時間放置したところ、幼虫1匹あたり平均2.2個の穴を開けることがわかった。幼虫100匹を使った実験では、1晩でレジ袋92ミリグラムを分解することができた。この分解速度は、これまでに報告されているプラスチックの生物分解と比べて桁違いに速い。例えば、昨年報告があったバクテリア
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