私にとって進化心理学とは〜1990年代に勃興し、2000年代に広く流行り、2010年代になると批判が出てきて分野として落ち着く〜という経過をたどった学問分野で、今でも興味はなくはないか今さら論争するほどではない…と思っている。だが、これは欧米での事情であって、日本ではそうではなかったことは早くから分かってはいた 最近になって、日本で進化心理学についての論争をネットで目にすることがあって、正直な感想は「いまさら」だが、同時に相変わらず進化心理学の定義が曖昧なままに話が進むことにあきれる。とはいえ、これは日本の論者が特にひどいのではなく、当の欧米でも流行り時には(学者も含めて)進化心理学の意味合いが曖昧に広がっていた事情もあるので、仕方がない部分もある 意味合いが曖昧に広がりがちな進化心理学という言葉 これから、源となるトゥービー&コスミデスの伝統を受け継いだ正統派の進化心理学を知れる日本語の