ぼくは、ここは記号学会である。みんなが同じ価値観を共有したり、スーパーマーケットの商品コーナーにそれが好きな人が集まって情報交換したりするようなことではなくて、異なる価値観、異なる専門領域を持つ人たちが境界を越えて行こうとする場なのだ。ぼくたちがこのセッションで試みたのもそれであり、そうではないオタク・トークはどっかよそでやってくれというようなことを言ったのだが、*1 申し訳ありません。 〈異なる価値観、異なる専門領域を持つ人たちが境界を越えて行こうとする場〉である記号学会の室井先生から見ると、 「どこに〈境界〉があるのか」 ということについては〈異なる価値観、異なる専門領域を持つ人たち〉が全員一致している、というふうに見えるのかもしれません。 室井先生から見たら、永久保・石田・私が「一味」に見えるんでしょうね。でも永久保さんと石田さんと私とでは「なにが重要な境界なのか」についてはたぶんズ
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