米下院、金融法案を否決 ダウ終値、最大の777ドル安2008年9月30日5時28分印刷ソーシャルブックマーク 【ワシントン=西崎香、ニューヨーク=丸石伸一】米議会下院は29日、金融危機対策でブッシュ政権が創設を求めていた不良資産の買い取り制度の法案を否決した。公的資金を最大7千億ドル(約75兆円)投入することへの反対が予想以上に強く、賛成205に対し、反対228で否決された。これを受けて同日のニューヨーク株式市場は暴落し、大企業で構成するダウ工業株平均の終値(速報値)は前週末比777ドル安と、過去最大の下げ幅を記録した。 下院指導部は法案を見直して30日以降の再審議に持ち込む考えだが、国民負担増への反発が強く、見通しは極めて不透明になっている。 下院での法案採決に先立ち、ブッシュ大統領は、「この救助計画がなければ、米経済への損害は悲惨なことになりかねない」と異例の早朝声明を発表。議会の協力