今期は 異世界スマホ が超絶おもしろかった。 一部では「虚無のアニメ」「懲役24分」などと揶揄されている本作品であるが、毎クールのように量産される残念系アニメ群から目を逸らすことなく、健常な情動知能をじっくりと育んできたアニメ視聴者の諸君に対しては、これがいわゆる「愛情表現の裏返し」であることをわざわざ取り立てて説明をする必要はないだろう。ニコニコ動画には常時「は?」や「きっつ」などの威圧的なコメントが流れていたり、Twitterの訓練された実況民でさえもみな前頭葉を内部から損傷し、論理的な思考を奪われて情けなく疑問符を並べ続けることしかできていなかった、そんな怒涛の三か月であった。トピックとしては、第11話「ぱんつ、そして空中庭園。」が火付け役となり、空前絶後の異世界スマホブームがインターネットに到来したことが挙げられるだろう。今まで誰も話題にしてこなかった異世界スマホに向けられた好意的